Otoyadiary

語学の話題がうっすら多めの日記

2024年度春学期の振り返り

2024年度春学期に受講していた語学講座がすべて無事に終了した。そこで振り返りを書いておく。

ペルシア語については、春学期、秋学期というような区切りでコースが開講されているわけではないのだが、今期についてはちょうど同じようなタイミングでコースが修了したので、便宜上まとめておく。


まずはウズベク語。チュルク系の言語をきちんと学ぶのは今回が初めてだったので非常に新鮮だった。一方で語彙についてはアラビア語やペルシア語からの借用語も多く、その辺は学習する上でかなりの助けとなった。

また、系統的に近いトルコ語と似た語や文法事項ももちろん多いのだと思われるが、一部の形態素など、トルコ語からペルシア語に単語レベルで借用されているものもあり(名詞に付く-chiなど)、トルコ語→ペルシア語→ウズベク語という、迂遠な形で知識が役に立つこともあって面白かった。

授業のスタイルも、文法事項をしっかりと詰めてゆくスタイルで、私にとっては非常にやりやすかった。

秋学期にも継続受講を予定しているが、実践で使うとすれば、もう少し作文練習や会話練習が必要だと感じる。今回のスタイルの学習では、どうしても読解や文法の分析が中心になりがちなので。前にも書いたが、会話という意味での実践の機会はしばらく訪れそうにはないけれど。


クルド語。正直これが今期いちばん大変だった。まず教材が日本語ではない。よく考えるとペルシア語の授業で使っているテキストもペルシア語で書かれているのだけれど、あちらは基礎が出来ているので問題ない。一方でクルド語はペルシア語と言語系統的に近いとはいえ、眺めていてすぐに分かるほど近くもない。

また、授業のスタイルも先生の文法や単語の解説を聞き、文や文章を音読して訳していくというものなのだが、結構ふわっとした部分もあって、消化不良というか、もうちょっと文法的に細かい部分が知りたいんだよなあ、という部分もないことはなかった。

こんな感じで期間の中盤まではなかなか大変だったのだが、中盤あたりで前にも書いた辞書を手に入れ、だいぶ楽になった。なによりこの辞書のおかげである程度ちゃんと予習ができるようになったことが大きい。

語学、復習が一番大事なのは当然なのだけれど、やはりある程度予習もしておかないとなかなかきついよなあ、というのが実感としてある。


ペルシア語は前にも書いたが、難易度的には非常に易しく、復習のような感じ。ただ、受講していた三つの講座の中で一番少人数なので、その言語を使って話す機会は一番多かった。そういう意味で非常に有意義だった。

この講座だけ、学期の最後にテストが行われるのだけれど、前期に引き続き、そんなに難しくなくて助かった。簡単でもテストがあることで復習の動機付けになるので、やはりテストはあったほうがいい。来期の受講については相変わらず悩み中。クラスと先生の雰囲気は非常に良いので、結構楽しいんだよな。