以前の記事でも書いていたけれど、客家語の基礎的な勉強には《大學初級客語》*1と『客家語入門[改訂版]』*2の2冊を使用していた。今はそれらの本は一通り終えて、國家教育研究院が発行している児童、生徒向けの教科書を読んでいく傍ら、客語認證の初級の単語を少しずつ導入している。
その一方で、『客家語入門[改訂版]』に登場したほぼすべての語と例文についても、Ankiに登録して回していたのだけれど、やっとすべてのカードの導入が完了した。
8月1日に《大學初級客語》からのカードをすべて導入した時点では700枚超のカードが残っていたようで、それから3か月ほどかけてやっとすべて導入できたことになる。
客家語には標準語や共通語と呼べる言語変種は存在せず、本書では台湾の高雄市美濃区で使われる客家語が扱われている。美濃区の方言は台湾では南四県腔に分類されており、私が主として学んでいる四県腔とは一部発音、語彙に違いがある。
それでも他の台湾内の客家語方言と比べると、四県腔と南四県腔の違いは非常に小さいため、適宜読み替えていくことで対応可能な程度。ただ、当時は南四県腔的な表現だとは気づかなかったけれど、学習が進んだ今になって初めて南四県腔的だと気づいた表現なんかもあることはある。
最近気づいた代表的な例としては四県腔では比較の文を作る時、形容詞に主に「較」という副詞が前置するのに対し、南四県腔では「過」が前置されること、などが挙げられる。
今後の客家語のAnkiについては、客語認證の初級の単語の導入スピードを上げ、それが終わり次第中級、中高級の単語に取りかかる予定。