Otoyadiary

語学の話題がうっすら多めの日記

複数のSIMをワンタップで切り替えるショートカット

サブ機としてiPhone SE(第2世代)(以下SE)を運用しているのですが、複数のeSIM回線を併用する必要が生じました。SEはeSIM2枚のデュアルSIMには対応していないため、必要に応じて回線を切り替える必要があります。いちいち設定アプリを開いて切り替えるのは面倒くさい、ということでショートカットを作成しました。

以下手順

  1. 「次に当てはまる『すべてのモバイル通信プラン』を検索」を設置し、フィルタとして「現在のデータ回線」を設定。
  2. 「次に当てはまる『すべてのモバイル通信プラン』を検索」を設置し、フィルタとして「現在のデータ回線ではない」を設定。
  3. 「『1の結果』モバイル通信プランを『オフ』に『変更』」を設置
  4. 「『2の結果』モバイル通信プランを『オン』に『変更』」を設置
  5. 「アラート『「2の結果」に切り替えました』を表示」を設置

実際のショートカットでは横着してマジック変数を多用しているので、ちょっと見づらいです。

SEではeSIMを一つオンにすると他方のeSIMは自動でオフになるはずなので、2と4だけでも動作するかもしれません(未実験)。このショートカットはeSIM、物理SIM合計で2枚しか登録されていない前提で組まれているため、3つ以上のSIMが登録されている場合、想定と違うSIMがオンになる可能性があります。

5のアラートを削除したほうが動作はスマートになりますが、繰り返し実行しているうちにどちらがアクティブになっているか分からなくなる気がしたので、安全重視です。

あとはこのショートカットをホーム画面に追加するなり、コントロールセンターに追加するなりすればだいぶ捗ります。

iPhone 13以降の機種はeSIM2枚のデュアルSIMにも対応してるので、こんな面倒な作業をする必要がないんですが……

新型コロナウイルスワクチンを打ってきた

COVIT-19が5類感染症に移行して、ワクチン接種の補助がなくなってから、2度目の予防接種をしてきました。

合計で3万円ほど新型コロナの予防接種に金をぶち込んでいることになります。ちょっと(いや、だいぶ)高いなあとは思うものの、割と身近で感染してしんどそうだったり、咳や味覚障害が長引いたりしている人を見ると、やっぱり罹りたくはないなあ、と思うので。

接種後、今回は腕の痛みだけで済むかと油断していたのですが、翌日の午後にやはり37度台後半の発熱がありました。現在は37度台前半にまで下がりましたが、これはこれでしんどいなあ……

彝語のポップスを紹介する

ブログ記事が捗るときはほかの作業が捗らないときです。それはそれとして、彝語のポップスを紹介します。

中国の少数民族言語の常として、Youtubeなどで検索すると何というか中国の演歌っぽい、民族情緒っぽいものに溢れた音楽は結構見つかるんですが、ポップス感強めの音楽ってあんまり見つからないんですよね。私の個人的な好みとしてはベタベタの民族音楽よりも軽めのポップスのほうが好きなので、そういったものを中心に4曲ご紹介します。

Ak mc勇「卡莎莎」


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卡莎莎は彝文字で書くとꈀꎭꀕ。「ありがとう」にあたる言葉です。

太阳部落「尼木昭觉」

music.163.com

この曲、Youtubeにはないので一応网易云のリンクを貼りますが、登録しないと聞けないと思う。前は登録しなくても聞ける場所があったはずなのだけれど…… 尼木昭觉は彝語表記ではꆀꃅꏪꐦ、「彝族の土地昭覚」くらいのニュアンスです。昭覚は涼山彝族自治州の地名。


www.youtube.com

太陽部落の他の曲はこんな感じですが、これは中国語曲ですね。

小青蛙组合「阿依木呷」


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阿依木呷、ꀉꑳꃅꇢ、あんまり直訳がしっくりこないんですが「息子のムカ」くらいの感じ。

米杰「啊啰喔」

https://www.douyin.com/zhuanti/7509252832067848242

Youtubeでは見つからなくて、抖音にいい感じの音源があったのでリンクを貼ります。おしゃれバラード。

啊啰喔は彝文字ではꀈꇊになるようなのですが、彝語としては意味がとれず、恐らく英語のhalloのことなのではないかと思うのだけれど、確信もなく。彝語、haの音もありますから……

おすすめの彝語ポップスがあれば、ぜひ教えてください。

李箱の家に行ってきた話

先日、所用あって2年ぶりに韓国のソウルに行ってきました。メインの用事は国立現代美術館で「超現実主義と韓国近代美術」展を見ることだった――こちらも図案は知っていたものの初めて見る真鍋英雄とか朴光浩とか素晴らしかった――のですが、時間を縫って李箱の家に行ってきました。

北村にある、李箱の伯父の家があった場所に作られた小さな展示館です。ただ、当時の建物はほぼ残ってはいません。新しく作られた小さな中庭のある平屋建ての建物で、当時の新聞の写しや原稿の写しなどを見ることができます。

ふらっと見るだけなら10分もあればじゅうぶんひと回りできてしまう広さです。しかし、他に客がいなかったのを良いことに、資料を一つひとつ丁寧に眺めたりして、1時間ほど滞在しました。絵葉書も購入してきました。

李箱は私が本当に好きな小説家であり、詩人のひとりです。実は2年前にソウルを訪れた際も、2日間にわたって訪れました。しかし、両日ともなぜか開館しておらず、次回への持ち越しとなっていました。今回の訪問で訪れることができて非常に良かったです。

逆に言えば、韓国でどうしても行っておきたいところがなくなってしまったわけですが……次回は金裕貞文学村にでも行ってみましょうか。だとすると、やはりもう少し韓国語が分かるようになっておいたほうがよさそうです。

クルド語のエザーフェと斜格の関係をまとめた

クルド語にはペルシア語と同じようにエザーフェが存在する。エザーフェというのは、雑に言えば名詞と形容詞、あるいは名詞と名詞などを繋ぐ働きをする接辞で、「日本の選挙」と言う場合の「の」に近い。雑に言えば。

一方、クルド語にはペルシア語と違い、名詞の曲用が存在する。ロシア語なんかにある、文中の名詞の役割によって名詞の形が変わるアレである。ただ、クルド語の曲用はロシア語などに比べるとずっとシンプルで、主格と斜格の二つの形があるだけだ。また、名詞自体の形が変わるわけではなく、主格に接辞が付くことで斜格が作られる。

クルド語にはペルシア語とは違い、名詞の文法性が存在する。男性と女性の二つで中性はない。クルド語の中でも主にイランに話者が多いソーラーニー方言では文法性が消滅しているらしいけれど。


エザーフェについて言えば、ペルシア語とは異なり、それが付く名詞の性・数によって形が変わる。同様に、斜格についても名詞の性・数で形が変わってくる。これらの関係がちょっと頭の中でごちゃごちゃしてきたので、一旦表にまとめてみようというのが、このエントリーの主旨である。

ひとまず表で表わすと、以下のようになる。

  エザーフェ 斜格
定 男 -ê -î
女 -a -ê
複 -ên -an
不定 男 -ek-î -ek-î
女 -ek-e -ek-ê
複 -in-e -an

結構ややこしい。男性名詞に付くエザーフェと、女性名詞の斜格形接辞が同形になる。エザーフェは名詞の定性によって形が変わるが、斜格接辞は変わらない。そのため、不定の男性名詞ではエザーフェと斜格が同形になっている。また、斜格形では複数形の定・不定が同形となっている。などの特徴がある。

ちなみに接尾辞-ekは単数名詞に、-inは複数名詞に付く不定接尾辞である。


結局はこの表をまるまる頭に入れるしかないのだけれど、一旦整理しておいた。

5冊目の客家語教科書を読みおえた

読み終えたら報告するシリーズ。4冊目の教科書の読了から1ヶ月弱かかってしまったけれど、5冊目の客家語の教科書*1を無事に読み終えた。

《部編版客家語分級教材第五冊學生用書(四縣腔)》
《部編版客家語分級教材第五冊學生用書(四縣腔)》

今までの教科書も比較的そうだったが、今回も客家の文化や年中行事をテーマとした文章が多く、客家語だけではなく、文化、習慣を知るためにも役に立った。また、ちょっとした演劇の脚本のような章も一つあり、新味があって面白かった。

章によって分からない単語が多い章とほとんどない章があり、私が知っている単語の分野による偏りがまだまだあることを感じる。

*1:國家教育研究院(2012)《部編版客家語分級教材第五冊學生用書(四縣腔)》教育部

『客家語入門[改訂版]』の全単語、例文の導入が完了した

以前の記事でも書いていたけれど、客家語の基礎的な勉強には《大學初級客語》*1と『客家語入門[改訂版]』*2の2冊を使用していた。今はそれらの本は一通り終えて、國家教育研究院が発行している児童、生徒向けの教科書を読んでいく傍ら、客語認證の初級の単語を少しずつ導入している。

その一方で、『客家語入門[改訂版]』に登場したほぼすべての語と例文についても、Ankiに登録して回していたのだけれど、やっとすべてのカードの導入が完了した。

Ankiの統計
Ankiの統計

8月1日に《大學初級客語》からのカードをすべて導入した時点では700枚超のカードが残っていたようで、それから3か月ほどかけてやっとすべて導入できたことになる。


客家語には標準語や共通語と呼べる言語変種は存在せず、本書では台湾の高雄市美濃区で使われる客家語が扱われている。美濃区の方言は台湾では南四県腔に分類されており、私が主として学んでいる四県腔とは一部発音、語彙に違いがある。

それでも他の台湾内の客家語方言と比べると、四県腔と南四県腔の違いは非常に小さいため、適宜読み替えていくことで対応可能な程度。ただ、当時は南四県腔的な表現だとは気づかなかったけれど、学習が進んだ今になって初めて南四県腔的だと気づいた表現なんかもあることはある。

最近気づいた代表的な例としては四県腔では比較の文を作る時、形容詞に主に「較」という副詞が前置するのに対し、南四県腔では「過」が前置されること、などが挙げられる。


今後の客家語のAnkiについては、客語認證の初級の単語の導入スピードを上げ、それが終わり次第中級、中高級の単語に取りかかる予定。

*1:羅濟立(2012)《大學初級客語》五南圖書出版

*2:田中智子(2012)『客家語入門[改訂版]』東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所